漢だったら迷わずに読むべし。23作品、全576巻を読めばアナタも今日からオ・ト・コ

表紙
タイトル、作者
私見
『女喰い』 『新・女喰い』
全5巻 全14巻

原作 広山義慶
作画 みね 武
タイトルから食人部族の話かと思われがちですが、主人公菅原獅子馬が師匠の甚左から受け継いだテクニックでのし上がるピカレスク・スケコマシ浪漫です。作中に素晴らしい言葉が沢山登場します。『女は尻で選べ!』女の前面の顔や胸で惑わされる事なく、子供の産めるしっかりした尻を持つ女こそ、金を産む尻だなど、甚左は漢の師匠とも言えるでしょう。単なるヒモではなく女を幸せにするのが真のスケコマシだ!など 漢のバイブルとも言える作品です。同名小説もお薦めします。
ジ・ゴ・ロ
全25巻

原作 桧垣憲朗

作画 早乙女正幸
主人公 上杉達也がホストクラブ「トップダンディー」でホストになり、NO1として成功していく夜のサクセスストーリー。一昔前のホストのバイブルと言えるでしょう。友人の加藤のスーパーヘルパーぶりや、指名変え、枕ホストまでかなりリアルに描いた、まさにアーバンナイトストーリー。ただし、現実は海からタキシードで登場したり、高速で走るベンツの前に立ちはだかり指名変えてもらうなんて危険な事はしません。桧垣先生の最高傑作!つか後のは面白くありません。
クライングフリーマン
全9巻

原作 小池一夫

作画 池上遼一
闇の殺人組織「百八龍」に拉致され殺人術を染み込まされた主人公火野村窯だが、人を殺める度に体から自然と涙がこぼれる為クライング・フリーマンと呼ばれる話。全身に龍の刺青を施し「百八龍」の首領、龍太陽[ロン・タイアン]となり戦い続けます。風俗などでデブな女性に当るとロン・タイアンの妹分(名前忘れた)を思い出すのは私だけでしょうか。
四角いジャングル
全6巻

原作 梶原一騎

作画 中城 健
リングは四角いジャングルだ!。極真会館、ムエタイ、プロ空手、新キック、マーシャルアーツそしてアントニオ猪木と混沌とした70年代格闘シーンを描いた作品。当時は梶原一騎と極真会館の大山総帥の仲も良く現実とリンクしたストーリーが展開しており、良くも悪くもファンタジーの溢れるドロドロとした楽しい時代でした。
あしたのジョー
全20巻(復刻版)

原作 梶原一騎(高森朝雄)

作画 ちばてつや
ボクシングと言えば『あしたのジョー』とも言うべき作品。ライバルの力石徹が劇中で死亡した時には現実に葬儀を行うなど社会現象ともなった作品です。ヨド号の犯人の「我々はあしたのジョーだ」との声明も有名になりましたが、ボクには意味が解りません。
どろろ
全3巻(未完)

手塚治虫
手塚治虫大先生の異色作品。生まれながらに妖怪に48の体の器官を渡す契約で産まれ落ちた百鬼丸が妖怪と戦いながら己の体を取り戻す作品。
百鬼丸が下を向いてると眼球が落ちるシーンがあるのですが、これがトラウマとなり、今でも人がコンタクトレンズ外す所は直視できません。ちなみにどろろは一緒に付いて来る汚いガキの事。(たしか女の子なのを隠してたような気がします)
なんとセガからゲームとして発売中!
ゴルゴ13
現在135巻(未完)

さいとうたかを
説明不用の長寿劇画『ゴルゴ13』ベトナム戦争時に射撃術を覚えたデューク東郷が世界を股にかけ暗殺を行うストーリー。その時期の世界情勢に絡んだストーリーは後年に読み直すとドキッとします。手刀で殺した後に『俺の後ろに回るな』など無口すぎるのもどうかと思われる作品。ウォーキングやる同名の人とは無関係と思われます。
Let'sダチ公
全18巻

原作 積木爆

作画 木村和夫
「タイマン張ったらダチぜよ!」を合言葉にタイマンを張りながら『大関東』の称号を手にし、全国制覇を試みる大河浪漫。高校生の話ですが、絶対高校生では無いと思います。スケールの大きさでは「魁!男塾」を上回ると思われますが、やはり少年チャンピオン連載の為か今一つマイナー感を拭えませんが、非常に面白い作品です。
BE-BOP
ハイスクール
全48巻

きうち かずひろ
つっぱりブーム(ブームなのか?)を巻き起こした人気漫画。かなり長寿漫画なので晩年はダレダレムードでしたが前半のスピード感は今読んでも面白いです。この漫画の影響で、鼻に割り箸入れたり、ボンタン狩りが流行りましたが、変形学生服メーカーって今どうしてるんですかね?同時期に「湘南爆走族」などつっぱり漫画があるが断然こちらをお薦めします。え?『特攻の拓』?唾吐いて燃やして下さい。
忍者武芸帳 影丸伝
全12巻

白土三平
サスケで有名な白土三平の忍者劇画。忍術と言うか妖術に近く、やたら首切られて殺されますが、その度に生き返ります。
人間を木に吊るしておくと死の間際には虱やダニが落ちてくる等、特に役立たない知識が満載で、お子様の情操教育には持ってこいです。
野望の王国
全28巻

原作 雁屋哲

作画 由起賢二
『美味しんぼ』で名を馳せる雁屋哲ですが、それ以前の代表作と言えば『野望の王国』ですタイトルが野生の王国っぽいですが、近いです。まさに全編これ狂気!出てくるキャラでまともな人間は一人も出てきません。全てのキャラが野望満載で突っ走ります。一応主人公の片岡仁、橘征五郎の東大法学部を卒業する所から始まるのですが、恐らく学歴社会の象徴とも言うべき東大へのアンチテーゼも含まれているのでしょう(深読み)
ころがし涼太
全29巻

村田ひろゆき
元暴走族のバスの運転手涼太とその仲間達が繰り広げるストーリー。と言っても特にストーリーはありません。同じ作者の『工業哀歌バレーボーイズ』のほうがストーリはしっかりしてます。とりあえず出てくるキャラは全員漢です!
エリア88
全23巻

新谷かおる
恋人の為に傭兵となり空を舞台に戦う元旅客機パイロット風間シンの話。武器商人のマッコイじいさんや司令官のサキなど魅力的なキャラクター達が登場しますが劇中出てくるベトナム人パイロットはやっぱりグエンでした。最終回は涙なくして読めません。
空手バカ一代
全29巻

原作 梶原一騎

作画 つのだじろう
日本全国でこの作品を読んで空手を始めた人の数は恐らく2000万人を下るでしょう。極真空手の祖、マス大山こと大山総帥のドキュメンタリー劇画(多分)つのだじろうの恐ろしげな絵が上手くマッチしています。中学校の頃、近所の牛に正拳突きを叩き込みましたが、牛は無傷どころか激怒しただけでした。
ブラックジャック
全22巻(DX版)

手塚治虫
ブラックジャック、彼こそ漢と言えるでしょう。世界で一番高額を請求するヤミ医師ブラック・ジャックの話。強きを挫き弱きを助ける様々なエピソードには思わずホロリとくるでしょう。幼少の頃ブラックジャックを読み医学の道を志しましたが、昆虫解剖キットで終りました。でもピノコって知らないと可愛いですが、人間の女の子だと思ってる人は是非読んで下さい。
カムイ伝
全21巻

白土三平
外伝のほうが有名な『カムイ伝』。ちなみに劇中カムイは殆ど出てきません。ひたすら、水飲み百姓とエタ、非人の可哀相な話が続きます。下忍の赤目の中間管理職っぷりや下級武士の息子の悲惨な最期など、永遠に悲惨な話が続きます。間違えても「日本昔話」にはなれないでしょう。つか表紙からして怖いです。
カムイ外伝
全22巻

白土三平
テレビ化もされ、本家のカムイ伝よりもこちらの方が有名な『カムイ外伝』白土三平が「ガロ」で『カムイ伝』を連載中出版社より紙代以外の原稿料が出なかったために描いたと言われています。主人公カムイが非人が嫌で忍者になったのに、忍者も嫌になって、抜け忍となり追っ手と戦う話です。
ドーベルマン刑事
全18巻

原作 武論尊

作画 平松伸二
『喰らい付いたら放さない!ドーベルマン刑事!』で有名な『ドーベルマン刑事』です。愛銃スーパーブラックホークを駆使する加納刑事が活躍する刑事劇画。『どさんぴん!』や『なむさんっ!』等、意味も解らずに使っていました。本当に刑事がこんなだったら犯罪件数は激減するでしょうが、東京の人口も激減するでしょう。
ファントム無頼
全12巻

新谷かおる
百里基地を舞台に神田鉄雄と栗原宏美が活躍する自衛隊もの。どちらかと言うとコメディーの要素が強いが、泣けるエピソードも多数。栗原が怒ると黙って爪を研ぐってのが格好良かったですね。
マル暴株式会社
全24巻

原作 福本和也

作画 緒方恭二
刑務所の中で「これからの極道社会は会社や!マル暴株式会社や!」と思いつき極道社会をのし上って行く主人公宝田特一の話。幼少の頃から喧嘩は強く家庭が貧困だった為就職するが、そこで暴力事件を起こし年少に入ってしまうといったヤクザ版「課長島耕作」か。
結構まともな事を言っているので自己啓発本などを読むよりはこちらをお薦めします。
俺の空
全11巻

本宮ひろし
硬派な男を描かせたら日本一とも言える本宮ひろしの名作。この後『刑事編』に続きますが、とりあえずこっちを読んで下さい。
日本有数の財閥安田グループの御曹子として生まれた安田一平が嫁探しの旅にでる雄大なストーリー。下駄穿きにマント姿が武闘派、中原中也みたいで格好良いです。本宮ひろしの代表作とも言えるでしょう。(『魁!男塾』を除く)
男組
全25巻

原作 雁屋哲

作画 池上遼一
私立青雲学園に特待生としてやってきた流全次郎とその仲間、五家宝連達の竜神との長い戦いを描いた作品。とにかく暗い話ですが、男の友情を描いた素晴らしい作品です。でも最期は、みんな死にます。生き返りません!同じ少年漫画でも『魁!男塾』とは雲泥の差です。つかこの作品は少年漫画では無いような気がします。
プロレス
スーパースター列伝
全17巻

原作 梶原一騎

作画 原田久仁信
まさにスーパースターだった昭和のプロレスラーを描いた作品。原作者逮捕により打ち切られたのが残念でした。昨今のプロレスラーには無いスターな逸話が満載ですが、当時の小学生は「ホゲェ〜」と言う悲鳴と共に皆真剣に信じていましたが、かなり大ウソ満載です。日本中の人がエル・ソラールは悪い奴だと思い込んでいるのもこの作品からでしょう。しかし大変面白い作品ですので一読をお薦めします。
アントニオ猪木談